DIGITAL SINGLE
さよならの今日に【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
「みんなをヒリヒリさせたい」
明日への想いをヒーローの
生き方に重ねるニューシングル
『さよならの今日に』
3か月に及ぶ自身最大規模の全国ツアー「AIMYON TOUR 2019 –SIXTH SENSE STORY-」を全公演ソールドアウトで走り抜けたあいみょん。ホールやアリーナならではの照明や映像演出もさることながら、ライブ中盤ではステージに一人残って弾き語りでじっくりと歌を聴かせ、後半では一転して広いステージを駆け回り、ロックスターのようなパフォーマンスを見せる場面もあったりと、アーティストとしての確かな成長を刻むツアーとなった。
あいみょん:全国各地一本一本全然違うライブができたなって。一期一会を大事にして、その日にしかできひんライブをっていうのは常に思ってるので、それをお客さんみんなが楽しんでくれたら何より。でも、不思議な感じもします。ライブ終わった後にみんながタグ付けしてくれてるのを見に行くと、いろんな世代の人が「あいみょんのライブが~」って書いてくれてて、すごいことやなって思うし、ホントにありがたいなって。
これだけ大きいツアーは初めてだったし、「とりあえず、やったことないことをやってみよう」っていう感じで、ホールはホール、アリーナはアリーナで自分に合ったやり方を探って、いろいろ気付きはあったんですけど……やっぱり私は歌を歌うことしかできないから、もっともっと上手く歌いたい。パフォーマンス的なことよりも、感動してもらえる歌を歌うことが私にとっては一番やなって、それは日々思ってます。
2月に東阪で行われたツアーの追加公演でも披露された2020年の第一弾シングルは、日本テレビ「news zero」のテーマ曲として1月からオンエアされている“さよならの今日に”。「ニュースを『じぶんごと』に」という番組テーマを元に書き下ろされた一曲で、「サブスクの女王」とも言われるあいみょんだが、配信オンリーのシングルは意外にも初となる。
あいみょん:ニュースってどうしても「ひとごと」になってしまいがちだから、「ニュースを『じぶんごと』に」っていうテーマはめちゃめちゃいいなって。なので、“さよならの今日に”は一人称が入ってなくて、この曲を聴いた人が「じぶんごと」に思えるようにしたんです。ただ、今回は書き下ろしだけど書き下ろしじゃない感じっていうか、ドラマや映画みたいに台本があるわけじゃないから、ホンマに素直に、今の自分の感じを書かせてもらって、ひさびさにこういう曲が出せて嬉しいです。
“さよならの今日に”はギターを軸にアレンジされた、マイナー調のフォーク/ブルース・ロック。渋谷駅桜丘口地区の再開発エリアを舞台に撮影されたミュージックビデオや、鋭い眼光を全面にフィーチャーしたアートワークも含め、決してただポップなだけではない、あいみょんが持っているエッジーな側面を改めて伝える仕上がりとなっている。
あいみょん:ギターがジャキジャキしたロックっぽい感じがいいなっていうのは最初から考えてました。「さよなら」がテーマだから、最後はフェイドアウトにして消えていく感じにしたり、ストリングスに関してもいろいろ注文させてもらって、レコーディングはめっちゃ楽しかったです。わりと温度感がずっと低めで、その感じもいいなって。
<切り捨てた何かで今があるなら/「もう一度」だなんて/そんな我儘 言わないでおくけどな/それでもどこかで今も求めているものがある>というサビの歌詞からは、ニュースで切り取られる「今日」に簡単にはさよならを言うことができずに、どうしても過去に捉われてしまう心情が浮かぶ。
あいみょん:私たちは日々何かを切り捨てて生きてるじゃないですか?同時に誰かからご飯に誘われて、片方を断った結果、鬼つまんない方に行っちゃって、「あっちを選んでたらどうなったかな?」とか思うのって、「選んだの自分自身じゃん」ってわかりつつ、それでも「もう一回あの分かれ道に戻れたらな」と思ってしまう。同じように「音楽の道を選んでなかったら、どうなってたかな?」って思ったときに、自分が憧れてたロックスターとか、かっこいい人たちだったら、どういう選択をしてたのかなって……メジャーデビューから3年経って、「これでいいのかな?」って思ったりすることもあるし、みんな明日をどうやって生きようと思ってるんやろうなって。
<不滅のロックスター/永遠のキングは/明日をどう生きただろうか><伝説のプロボクサー/謎に満ちたあいつは/明日をどう乗り越えたかな>という印象的なラインは、「思うがままに書いたらこうなった」とのことだが、あいみょんがかねてより「憧れ」と公言するアーティストからの影響が反映されているようだ。
あいみょん:「永遠のキング」は私の中ではマイケル・ジャクソンで、「謎に満ちたあいつ」はうっすら尾崎豊なんですけど、「不滅のロックスター」は特に誰っていうのはないです。「伝説のプロボクサー」も、プロボクサーってヒーローっぽいから書いただけで、特に誰っていうのはなくて。ただ、私浜省が好きだから、浜省の“I am a father”に<チャンピオンじゃない><ロックスターでもない>って出てきて、そういう語呂が好きなんやろうなって(笑)。
浜田省吾の“I am a father”では<TVニュース観るたびに/子供たちが巻き込まれた事件><明日は今日よりも/良い日になることを信じてる>と歌われていて、「一日の終わりに放送されるニュース番組」という題材から、自然とこの曲を連想していたのかもしれない。ちなみに、「明日」というキーワードから、「<伝説のプロボクサー>は矢吹丈(『あしたのジョー』の主人公)なのでは?」という指摘には、「全く意識してなかった」という。
あいみょん:ミュージックビデオの最後で椅子に座ってるのも『あしたのジョー』を意識したわけじゃなくて、私の中ではホアキン・フェニックスだったんですよ(笑)。まあ、どっかヒリヒリしてたいんでしょうね。みんなに緊張感を与えたい。ボクシングも、ヒリヒリするじゃないですか?自分もみんなをヒリヒリさせたいし、何かざわつく感じを与えたい。鳥肌が立つ、涙が出る、モヤモヤする……何でもいいから、聴く人の中に何か変化があればそれでいいんです。
4月からは初となる弾き語りでの全国ツアー「AIMYON 弾き語りTOUR2020“風とリボン”」の開催が決定。「感動してもらえる歌を」というあいみょんの想いをよりストレートに、生々しく体験できる、絶好の機会になるはずだ。
あいみょん:弾き語りツアーは私が「やりたい」って言って組んでもらったんです。「ツアーを組んでください」なんて、これまで一回も言ったことなかったし、正直前までは弾き語りのワンマンってあんまり好きじゃなかったんですよ。武道館に関してはやりたくてやったんですけど、そもそもはあんまり好きじゃない。「飽きさせてしまうんじゃないか?」とか、いろいろ考えちゃうんで。でも、最近はずっとバンドセットだったせいか、今は弾き語りがめちゃめちゃ楽しみなんです。まあ、あんまり気張り過ぎるのも好きじゃないんで……「集い」みたいな感じっていうか。ナチュラルな感じで、でも歌はしっかり歌いたいなって思います。
インタビュー&テキスト / 金子厚武
放送日時:23時00分~23時59分(月~木)
23時30分~24時30分(金)
製作著作:日本テレビ
PRESENT
"さよならの今日に"MVの舞台となった渋谷再開発地区で
山田智和監督が撮影した写真と歌詞の一部が掲載されている、
中づりサイズポスターを抽選で10名様にプレゼント。
応募方法は「unBORDE(@unborde)」の
ツイッターをチェック。
応募期間は3月15日(日)まで。
あいみょん
コメント
この場所は日々変化していく場所で、
もう一度この景色で撮りたい!だなんて我儘言っても、もう撮れないです。
本当に貴重な経験をさせて頂きました。
いつか自分が歩いた土の上が恋しくなるほど
ピカピカになってく渋谷の街に、
私は何を思うのかなぁと。ふと考えてしまいます。
戻れないのは分かってるけど。
是非、沢山観て欲しいです。
宜しくお願いします。高い所、怖かった。
山田智和監督
コメント
2020年最初に撮るMVとして、渋谷駅再開発地域の中心、桜丘の再開発地区の敷地内で特別許可を得て撮影をさせて頂きました。
今しか撮影できないであろう現在の日本の中心地と、楽曲の現在性をもって、しっかりと今というものを記録し、後世に残したいと思いました。
楽曲の力強さから、自分の意志で生きることとは何かを感じ取って欲しいと願っています。