12th Single
「ハート」
2021.11.24 WED
RELEASE
RELEASE
12th Single
「ハート」
2021.11.24 WED RELEASE
¥1,100(税込) / WPCL-13339
TRACK LIST
- ハート(TBS系 火曜ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」主題歌)
- 森のくまさん
- ハート (Instrumental)
- 森のくまさん (Instrumental)
“AIM STORE”限定グッズセット
12th Single
「ハート」 + マグカップ
¥2,970(税込) / WPCL-13339
セット内容: 12th Single「ハート」、マグカップ
【マグカップ】
サイズ:口径87mm×高さ93mm/容量:約360ml/材質:陶器/本体色:レッド/備考:電子レンジ、食洗機もお使い頂けます。
※マグカップは、グッズセット商品をご購入のみつきます。CD単品購入の場合はつきませんので、ご注意ください。
※グッズセットには数に限りがございます。
※商品画像はイメージです。実際の商品とは若干異なる場合がございます。予めご了承ください。
先着購入者特典
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各店舗
オリジナルクリアファイル(A5サイズ)
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Amazon.co.jp
メガジャケ(240mm×240mm)
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AIMYON OFFICIAL STORE
MUSIC VIDEO
あいみょん – ハート
【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
あいみょん – ハート
【very short movie】
OFFICIAL INTERVIEW
「男女の歪な関係」を描くニューシングル『ハート』と、
初めての弾き語りツアーを通じて感じた「ライブ」への想い
5月から開催してきた初めての弾き語りによる全国ツアー『AIMYON 弾き語りTOUR 2021“傷と悪魔と恋をした!”』が、残すところ11月30日の日本武道館と、12月12日の沖縄コンベンション劇場の2本となったあいみょん。近年はバンド編成でのライブが中心だったが、改めて、自らのライブの原点を見つめ直すツアーとなった。
続きを読むあいみょん : 最近はずっとバンドでライブをしてましたけど、「やっぱり弾き語りいいな」と思わせたい気持ちがありました。大人数のライブはすごく安心するんですけど、それに慣れすぎるのもよくないかなって。私ホンマ人に甘えちゃうんで(笑)、定期的に「一人にならないと」って思う瞬間もあるんです。去年“裸の心”で一回ギターを置いてのステージも経験したので、もう一度ちゃんとギターを持って歌いたい気持ちも大きくなってて、実際ツアー中にがっつりギターを持ってると、「フォークシンガーやってるな」と思います。
あと、私はこれまでずっとライブをして、それでお客さんについてきてもらってたから、そこは変えたくなくて、こういう状況でもやれることは絶対あるなって、それをすごく感じたツアーでした。今はライブをしなくてもいい状況になってるじゃないですか? SNSとかでも音楽が楽しめて、それはそれですごくいいと思うんですけど、やっぱり私はライブを重ねてここまで来たっていう気持ちが強くて。なので、「ライブのよさ」はもっと突き詰めたいので、これからもバンドと弾き語りの両方を続けて行きたいです。
11月24日には通算12作目のシングル『ハート』をリリース。TBS系火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の主題歌としてオンエア中の表題曲“ハート”について、あいみょんは「一度書いた歌詞を書き直す作業は今までしてこなかったんですが、この曲は何度も何度も歌詞を読んで、歌ってみて、また書き直して。可愛くなりすぎず、不恰好になりすぎない、そんなハートを描けたらと思い、言葉の微調整を繰り返しました」とコメントしている。
あいみょん : ドラマの台本を読み込んで書き直したというよりは、自分的に「こうじゃない、こうじゃない」というのがあったので、結構悩みました。メロディーがすごく気に入ってたからこそ、「歌詞が違う」と思って、ギリギリまで何回も書き直して。ボーカルを録るその日までずっと書いてて、そういうことは今までなかったんですけど、前のままだときれいすぎちゃって、もう少し歪なリアリティをつけ足したかったんです。
<寒さに負けないような ぬくもりで貴方のことを 温めてあげられる>と、せつない恋心が歌われる“ハート”。一見ピュアなラブソングのようにも聴こえるが、<さようならは嫌 わがままかしら? ただ貴方の、貴方の心を奪えたら…>など、ところどころの歌詞が男女の「歪な関係」を想像させる。
あいみょん : 1Aの<予測できない帰りを待ってる私がいる>は、新しく付け足した部分です。それまではただ女の子が恋をしてるっていうだけで、相手との関係性がわからなかったけど、女の子の置かれてるちょっと痛い状況を直接的な言葉を使わずに表現したくて。“裸の心”は具体性がなくて、だからこそいろんな想像を掻き立てられたと思うんですけど、“ハート”はもう少し関係性がわかるように、特定できるものを四隅に置いた、みたいな感覚ですね。
2Bの<ずっと笑っているのも 起きてすぐ描くアイラインも>の部分は歌入れの日までずっと悩んでて、歌入れをしながら書き直しました。ここでグッと私生活が見えるような、具体的な歌詞にしたくて、「口紅」とかも候補にはなったんですけど、結局「アイライン」になったんです。私のスタッフさんだけじゃなくて、レコーディングスタジオの若いあスタッフさんとかにも、「どう? せつない?」「アイラインと口紅、どっちがいい?」とか相談しながら書いて、そういうことも初めてでした。
シングルの表題曲としては珍しくストレートな“ハート”というタイトルについては、「ハートって上は丸いくせに下は尖ってる。可愛いのに痛そうで不思議な形だなと思います。本当は歪な関係を表すマークなのかも…!」とコメントを寄せている。
あいみょん : “愛を知るまでは”とか“君はロックを聴かない”とか、これまでタイトルが全てを持って行ってるようなタイプの曲が多かったんですけど、今回はタイトルにあんまり意味を持たせたくなくて。でも、曲を聴いてから、“ハート”というタイトルのことをもう一度考えると、ラブラブとかじゃなくて、歪な関係性なのがわかるんじゃないかなって。
サウンドプロデュースはあいみょん作品ではお馴染みの田中ユウスケ。電子ドラムによる音数を絞ったリズムがエレクトロニックな質感を生んでいるヴァースから、コーラスでストリングスが入ってくる展開がドラマチックで、温かみを感じさせる。切実さとせつなさが入り混じるような、あいみょんのボーカルの表情も素晴らしい。
あいみょん : 田中さんとは関係性も長くなってきたので、最近は「やってないことをやろう」みたいなことが取っ掛かりになることも多くて。田中さんの曲はインパクトのあるイントロで始まることが多かったけど、今回は「打ち込みでスカスカなのはやったことないね」みたいなところから始まりました。最初はもうちょっとリズムが入ってたんですけど、そこから引きまくって、これくらいの音数の方が歌詞が入ってきていいかなって。最近はこれまでよりも一緒にプリプロをやる機会が増えて、いろいろお話しながら作ってます。
歌に関しては……私フェイクが苦手なので、かなり苦労しました。いつもは全部ツルっと歌って、早ければ数本歌えば終わるんですけど、こういうバラードはやっぱり難しい。強く歌うのか優しく歌うのか、低く歌うのか高く歌うのか、どんな声色、どんな質感、「この曲に合うキャラクターは?」とか、いろんなことを考えて、結局ブロックずつ歌ったんです。珍しく深夜を回って、25時くらいまでやってましたね。
昨年の“裸の心”もそうだったが、今年発表された“桜が降る夜は”、“愛を知るまでは”、そして、“ハート”と、比較的シンプルなアレンジで、これまで以上に丁寧に、慎重に選び抜かれた言葉が並ぶ楽曲たちからは、作家としてのあいみょんの力量が改めて感じられる。
あいみょん : 最近の音楽の評価って、「ここで転調するのがすごい」とか「ここでこのコードを使うのがすごい」みたいなことが増えた気がして。でも私は作曲で難しいことができるタイプじゃないからこそ、歌詞で勝負したいっていうのは思います。歌詞をちゃんと読んでほしい、受け取ってほしいっていう気持ちは、ますます強くなってるかもしれないですね。
カップリングには関口シンゴがサウンドプロデュースを手掛けた“森のくまさん”を収録。マリンバの音色が童謡の“森のくまさん”を連想させつつ、<初めてそうなった時の事を 思い出して死にそうになってる>という歌い出しで始まるように、「くまさん」と「おじょうさん」の関係性を男女に置き換えた、あいみょんらしいユニークな筆致の一曲だ。
あいみょん : この曲はインディーズの頃からの私って感じがしませんか? アレンジも軽快で、楽しい曲です。「“ハート”と同じ内容だけど、キャラが違う」みたいな感覚の曲でもあって、女の子の置かれてる状況はほぼ一緒なんですよね。遊ばれてる、追いかけてるのは一緒だけど、曲調や言葉のニュアンスが違うとここまで変わるっていう。こっちの女の子の方がちょっと気が強めで、選ぶ言葉のリアリティも増してる感じがします。
シングルのリリースから一週間後の11月30日は、2019年2月以来、約2年半ぶりとなる日本武道館での弾き語りライブ。『NHK紅白歌合戦』に初出場して“マリーゴールド”を歌い、勢いそのままに開催された一回目の武道館とは様々な意味で状況が異なる公演になるが、弾き語りツアーを経て、ライブの重要性を再認識したあいみょんは、心は熱く、体はリラックスして、2度目の舞台に立つ。
あいみょん : もともとツアー初日の予定だった日比谷野音ができなくて、東京でライブがなかなかできてない中、たまたま武道館が空いてて、「じゃあ、やろう」みたいになったんです。だから、あくまでファイナルは沖縄やし、「ツアーの合間に武道館立ち寄りました」みたいな、すごい贅沢やなって(笑)。しかも、ちょうどメジャーデビュー5周年の日なので、ファンの子たちも喜んでくれると嬉しいです。当日はもちろん緊張すると思うんですけど、そんなに堅苦しい感じではないですね。ただ、ファンの子たちが思ってくれる「特別な日」っていう期待値は下げたくないし、それ以上を見せたいなって。
あいみょんの言葉通り、ツアーファイナルはあくまで12月12日の沖縄コンベンション劇場。そして、その日が終わると、今度は2022年に向けた新たな動きが始まっていくのだろう。少しずつではあるが、ライブの空間がかつてのにぎわいを取り戻しつつある中で、あいみょんが見据える2022年の光景とは……?
あいみょん : 来年はできれば常に外に出て、ライブ三昧の一年にしたいです。他のアーティストさんもそうだと思うんですけど、この2年間はファンの人たちに直接会う機会が少なかったからこそ、その中でもやれることを頑張ってやってきて。今度はそこでつかんだ新しいファンのみんなに、ライブに来てほしいんですよ。これまでも私のライブに来てくれていたファンの子たちはもちろん、この2年で新しく私のことを知って、好きになってくれた子たちがライブに来やすいようにするためにも、たくさんライブをしたいですね。
インタビュー&テキスト / 金子厚武